法政大学国際文化学部が飯伊でプレ研修

学校・教育

[ 2011年 9月 10日 土曜日 8時07分 ]

 留学生を対象にした国内研修の充実に向け、来期に飯田下伊那地域での滞在学習を計画している法政大学国際文化学部は、6日から3泊4日間の日程で飯伊を訪れ、プレ研修を行っている。担当教授と3人の留学生が来飯し、国際交流や文化継承の現場をめぐって地域の実態を学んでいる。

 大都市とは異なる地方のまちでの学習を通じ、日本の歴史や社会、文化を多面的に考え、地方の視点でものを考える目を養ってもらおうと、来期から展開する予定の同大「SJ(スタディジャパン)国内研修」の一環。満蒙移民や南米開拓など歴史的に海外と交流を続け、現在も多民族共生社会の実現を目指している飯伊の特性に注目し、学習対象に選定した。

 来期の本格展開に向けて昨年度から準備を進めており、プレ研修は今回が2回目。他学部にも参加を呼び掛け、中国と韓国からの留学生3人が来飯した。

 飯田市美術博物館や川本喜八郎人形美術館、椋鳩十記念館、下栗の里などを精力的にめぐり、関係者らと意見を交わしている。

 満州移民の歴史を後世に伝えようと、記念館の建設を準備している満蒙開拓平和記念館準備会のメンバーらとも意見交換。多くの開拓団を送り出した地域の目から見た渡満政策の実態などに触れ、考えを深めた。

 中国から留学している研修生(25)は「最初は開拓という言葉を聞き、侵略の間違いではないかと憤ったが、日本にも国策によって犠牲者となった多くの市民がいたことを知り、深く考えさせられた。平和を願う気持ちを互いに大切にできれば」と話した。

 8日午前は飯田市公民館のわいわいサロンに参加。日本語学習を通じた交流活動に参加し、好きな食べ物やスポーツなどを自己紹介をし合って交流を深めた。

 SJの準備を進めている高柳俊男教授は、飯伊を対象地に選定した理由について「歴史的に海外との結び付きが深く、現在も多民族共生の社会を実現されているとともに、古来からの伝統・文化を守り育ててその活動を記録しており、研修地として最適だった」と説明。来期は研修前に14回の事前学習を行い、飯伊の歴史や飯田線の建設史、満州移民の実態、伝統文化、まちづくりと自然との共生など飯伊の概要について学び、8泊9日の研修では留学生一人ひとりがテーマを決めて調査・研究できる仕組みを整えたいとしている。

  

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