飯田市立浜井場小学校で15日、児童らが生活科と総合学習の時間に学んだ成果を地域に披露する「円筒祭」が開かれた。児童らの発案により今回初めて実施。保護者をはじめ、学習を通じて触れ合った地域住民らを招き、1年生から6年生まで、各学年ごと元気いっぱいに発表し、大きな拍手を誘った。
同校の円筒校舎の歴史を学んだ6年生が、「みんなにも円筒校舎の秘密を知ってもらいたい」と発表会を提案したところ、他の学年の児童らも「自分たちも勉強したことを知ってもらいたい」と賛同。生活科と総合学習は地域とのつながりを重視しており、授業の過程で多くの地域住民とのつながりが生まれたことから、感謝の気持ちを込め招待した。
学習テーマも児童らが考え決定。1年生は「楽しかった遊び」、2年生は「種まきから藍染まで」、3年生は「野底川について」、4年生は「伝統芸能」、5年生は「俳句と写真で振り返るふるさと学習」。
このうち4年生は、7月から練習を積んできた東野大獅子と橋北屋台囃子を実演。力強い舞に、心地良く響くお囃子で会場を沸かせた。
また、学習を振り返り「最初はできなかったことが練習を積み重ねることでできるようになる、うれしさ、楽しさを感じた」、「できないことはすぐにあきらめてしまっていたが、丁寧に教えていただくことで、あきらめずにやり抜く大切さを学べた」などと話した。
発表を見つめた東野大獅子保存会の平沢忠雄会長は、「素晴らしい舞と演奏を見せていただき感謝している。こうした機会を通じて、子どもたちに地域のお祭りに興味を持ってもらい、やる側でも見る側でも、楽しく参加してもらいたい」と期待を寄せた。