飯田市の浜井場小学校で5日、2年生28人が自分たちで栽培した藍を収穫し、手染め作業も体験した。きれいに染まった絹のネックウォーマーは、身近な人にプレゼントするという。
市街地の子が農作業と飯田の染物文化に親しむ機会を―と計画し、栽培は木下雅夫さん(49)を中心としたJAみなみ信州上郷支所の職員、染色は上郷飯沼の染色業、筒井康之さん(63)が指導した。
5月に種から育てた藍は、野底川沿いに借りた農地で順調に成長。染めの実験を経てこの日を迎えた。
児童は茎ごと収穫した藍の葉を取ってミキサーにかけ、こしてから手染めに挑戦。繰り返し浸けて洗ううちに、緑色だった布は徐々に酸化して淡い藍色に仕上がった。
赤司創介君(8)は「1回目の時は全然青くならなかったけど、今日は青になった子が多かったから成功したんじゃないかな」と笑顔で話した。
山路結花さん(同)は「畑で取るのが難しかった」、市原旭貴(あさき)君(同)は「葉がスッと取れるのが気持ちよかった」と話していた。