阿智村清内路の清内路小学校(川上清宏校長、26人)で8日、伝統のこま作りが行われた。地元住民7人に教わりながらヒノキなどの木をなたで削ってたたきごまを作った。
清内路の昔ながらの遊びを伝えて、ふるさと愛を育む取り組みとして続いている行事。たたきごまは、硬い木をこまの形にしたものを、むちでたたいて回転させて遊ぶ。かつては清内路の子どもたちが自分たちで作っていた。
児童たちは、地元の人々に教わりながらヒノキなどの木を削ってとがらせ、のこぎりで切り取ると、やすりなどで形を整えた。むちは木の棒にビニールテープを三つ編みにしたものを取り付けて作成。うまく回るよう重心が中心になるよう形を整えていった。
「自分たちが子どもの時は藤づるの皮をむいてむちにした」と櫻井定蔵さん(87)は「外で遊ぶのも大事だけれど、冬は寒いので家で昔ながらのこまで遊んでもらえたら」と話した。
4年の吉田珠雲君(9)と6年の櫻井勇太君(11)は「毎年やっているけど、形を整えて中心に合わせるのがなかなか難しい」と話していた。