満蒙開拓平和記念館の中学生入館を補助

学校・教育

[ 2013年 6月 13日 木曜日 8時47分 ]

 飯田市教育委員会は4月に阿智村駒場に開館した「満蒙開拓平和記念館」を市内の中学校が歴史学習で活用する際に、生徒の入館料を全額補助することを決めた。市が所有するマイクロバスも同館との移動用に貸し出すほか、満蒙開拓団の語り部を講師に招く場合の謝礼も負担する。11日の市議会6月定例会の一般質問で、木下容子議員の質問に伊澤宏爾教育長が答えた。

 市教委によると、補助対象は市内全9中学校の2、3年生を見込む。市教委は年度初めの中学校校長会で、平和・人権学習の場などとして同館の利用を推奨していた。

 「飯田下伊那は満蒙開拓団を多く送り出した歴史がある。各校の学びに有効に活用してもらえれば」と伊澤教育長。先月に飯田西中の3年生が同館を訪れたほか、竜東中も見学計画を立てている。他校も順次、訪問する予定という。

 同記念館は戦前、戦中に旧満州(現中国東北部)に渡り、苦難を重ねた満蒙開拓団などの史実を後世に伝える施設。国策として開拓へと進んだ歴史的背景から、移民、敗戦、逃避行、引き揚げ、残留孤児、帰国後の苦悩といった歴史を写真やビデオ、資料などで紹介している。

 長野県は全国の都道府県別で最多の3万8000人の開拓団員を送り出した。特に飯田下伊那からは2割余にあたる8300人が渡り、このうち、時期を問わずに無事に帰国できた人は半数の4200人にとどまるとされる。

 同館の入館料は小中高校生の団体(20人以上)は1人200円。個人は一般500円、小中高生300円。開館時間は午前9時半―午後4時半で、休館日は火曜日(祝祭日と重なった場合は翌日)。

  

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