用地買収し校地拡張へ、工業と長姫の統合新校

学校・教育

[ 2009年 10月 26日 月曜日 15時13分 ]

 飯田工業高校と飯田長姫高校を統合し2013年4月1日に長姫高校(飯田市鼎名古熊)の校地校舎を活用して「飯田新校」を開校する方針を昨年決定している県教委は23日、県飯田合同庁舎で開いた南信州広域連合の第14回高校改革検討小委員会(委員長・牧野光朗連合長)で「新たに西隣の土地3000平方メートルを買収して校地を拡張していきたい」と説明、了承された。校地を拡張するとともに、校舎南側の施設を再整備し、新校舎を建設する計画だ。

 昨年11月20日以来約1年ぶりに開いた小委員会で県教委側は「4月に飯田市で開いた地域懇談会で様々な意見要望を受けた。その中で校地が手狭なので拡張を期待する声が大きかった。電気科、電子機械科の機能を移転するため検討した結果、新たに用地を買収して校地を拡張していきたい。その上で、音楽棟などを再配置して整備計画を進めていきたい」と説明。「現在、名古熊区の役員に説明し、地権者にお願いにあがっている最中。2013年度に間に合うよう事業を進めていきたい」と報告した。

 4月の人事異動で今回初めて小委員会に出席した長澤一男教育次長は、飯田新校の基本構想について「県下初の総合技術高校として、ものづくりの拠点校にふさわしい施設・設備の整備を行う。生徒や教職員の生活の場として、豊かな学習環境に配慮する」と説明。小林一雄高校教育課長は検討中のイメージ図を示しながら「一人歩きすると困るので公表はまだできないが、基本構想のもとにゆったりと校舎を配置できるイメージを立てた」と強調した。

 県教委の説明を受け、委員から「当初の方針だと現在の校地に押し込むような形になるので困ると思っていたので、拡張に感謝したい。ただ、施設・設備のレベルを落とすようになっては困る。どういうレベルの施設・設備を整えていくのか明らかになれば分かりやすい」との意見が出た。小林課長は「基本的にはどんな施設が必要なのかを基本に据えて進めていきたい。学校と相談しながら、先生の希望を基本にして整備していきたい」と答えた。

 このほか「用地をスムーズに取得してもらいたい」「ものづくりの拠点校として、全国のモデルになる統合校をつくって」「(拡張は)現状では最善の策」「部活動に配慮したレイアウトを」といった意見や要望が出た。

 最後に、飯田長姫高校同窓会の三ツ井慶一会長は「用地を拡張した上での再配置は誠意ある対応」と評価。「本日夜、同窓会の拡大委員会に報告して了解を得たい」としたうえで、「足かけ6年。苦渋の選択をしてきたが、地域と子どもにとってすばらしい学校ができてほしいという思いでやってきた。県教委のみなさんは全員人事で代わっているが、事務的な技術論とまったく違う政策論でこの事業を行ってほしい。百年に一度の経済不況の中にいるが、予算を絞ってもないとか、このご時世だからというような話は絶対に聞かない。設置者の県は理想に向けてものを進める態度で取り組んでもらいたい」と意見を述べた。

 県教委によると、長姫高校の校地は現在、校舎部分が約2万1600平方メートル、グラウンドが2万3200平方メートル。取得予定の用地は駐車場と畑で、地権者4人と夏ごろから交渉に入っている。

  

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