売木村の売木小学校(児童数26人)は13日、学校裏の休耕田に整備したスケート場の利用を始めた。全校児童が参加する「スケート場開き」で安全を祈願した後、1、2年生6人が長靴で初滑り。氷上の感覚を楽しんだ。
「田んぼリンク」は、氷点下10度ほどまで気温が下がる同村ならではの冬の風物詩。昨年10月ごろから教諭やPTAらが協力してあぜなどの整備を始め、12月に水を張った。以降は連日水をまいて氷を厚くし、異物をとったり、氷上を削ったりしながら、平らで滑りやすいリンクに仕上げた。
昨季は暖冬で思うように氷が張らず苦労したが、今季は十分な冷え込みにより、30メートル×12メートル、厚さ8センチほどのリンクが完成した。
前日の降雪で実施が危ぶまれたが、教諭らの雪かきのかいがあって無事に開催。氷上には長靴で滑るように歩いたり、全身で転がり回ったり、カーリングを楽しんだりする児童の笑顔が広がった。
1年の男子児童(7)は初の田んぼリンクを「とっても楽しい」と喜び、「これからスケートシューズで滑ったり、氷の上で遊んだりできるのが楽しみ」と話した。
天候によるものの、2月中旬ごろまでスケートの授業を計画している。
◎写真説明:田んぼリンクで楽しむ児童ら