飯田市旭ケ丘中学校の友結委員会(木下依純委員長)による人権教育の授業が10日、3年生の5クラスで行われた。委員が進行役を務め、普段の言動を振り返りながら、相手を大切にして生活するためにできることを考えた。
人権やあいさつの大切さなどを啓発する同委員会が、人権週間にあわせて毎年実施。「いじめのない思いやりのある学校をつくる」ことを目的に、各クラスの委員が授業を行っている。
1、2年生は8日、3年生は10日に開いた。3年1組では、木下委員長ら委員3人が受け持ち、事前に実施した人権に関するアンケートの回答を全員で確認し、気付いたことを発表した。
言われてうれしい言葉・傷つく言葉、してもらってうれしい行動・傷つく行動が記されたアンケート結果から「うれしくなることや傷つくことは皆同じ」「傷つく言葉のほうが種類が多い」などの意見が挙がった。
また3、4人のグループに分かれ、用意された台本をもとに傷つく言動をする人・される人、傍観する人を演じ、感想を出し合った。傍観する役を演じた生徒の中には「気分が悪くなった」「止めないとと思っても、怖くてできない」といった声もあった。
最後に、それぞれが「人を大切にする宣言」を実施。「悪口や陰口を言いません」「人がうれしいことをする」「相手の気持ちを考えて行動する」など、相手を傷つけないために、普段の生活で気を付けたいことを考えて発表していた。
◎写真説明:グループに分かれ傷つく言動をする役・される役などを演じる生徒(旭ケ丘中で)