県飯田技術専門校が70周年記念講演会

学校・教育

[ 2016年 7月 9日 土曜日 8時43分 ]

飯田技専校70周年講演会 飯田市松尾明の県飯田技術専門校(熊谷和史校長)の創立70周年記念講演会は7日、上郷別府の南信州・飯田産業センター大ホールで開いた。内閣府の地域活性化伝道師で同産業センターの飯田航空宇宙プロジェクトマネージャーの松島信雄さんを講師に迎え、リニア時代に向けて「航空宇宙プロジェクトの取り組みと私の好きな伊那谷」と題して講演を聞いた。約150人が参加した。

 講演に先立ち、熊谷校長が「おかげさまで創立70周年を迎えることができた」と感謝。「ことし3月までに5161人の修了生を地域の産業界に送り出してきた。振り返ってみると、地域の産業界のニーズなどを勘案しながら、訓練内容や訓練科目の見直しをしてきた」と指摘。

 「70周年を迎えて、ただ単に過去を振り返るだけでなく、これからの本校の将来を考える契機にしたい。今後、本校が果たすべき役割や、どのような地域貢献ができるかなど、国・市町村、経済・産業団体をはじめ関係機関と連携を密にしながら、地域から必要とされる産業人材を育成し、さらに魅力ある技術専門校として発展するよう、取り組んでいく」とあいさつした。

 講演会で松島さんは、2006年にスタートした飯田航空宇宙プロジェクトの取り組みについて、プロジェクト設立の背景から地域中小企業の課題、目指す方向、活動内容などを説明。

 中間成果として▽協力風土・連携体制の構築▽「エアロスペース飯田」による共同受注の実現▽クラスター拠点工場の建設・稼働による特殊工程の実現▽一貫受注・一貫生産を目指すサプライチェーンの構築▽飯田航空宇宙クラスターの形成▽アジアNo.1航空宇宙クラスター形成特区に認定―などを挙げた。

 また、飯田産業技術大学について「働きながら学ぶ場を提供し、世界に通用する人材を育成する。飯田地域がめざす付加価値向上と雇用創出のため新産業創出、販路開拓、ブランド化、研究開発を支援する『知の拠点』づくり構想がスタートする。信大航空機システム共同研究講座と公的試験設備の充実が期待される」と述べた。

 伊那谷の素晴らしさを語った松島さんは「世界に通用する人材を育て、航空宇宙産業クラスターを形成して安心して働く場をつくっていく。リニア時代に向け、伊那谷がさらに素晴らしい地域として発展していくよう、若い人たちには伊那谷に残り、あるいはまた戻ってきて活躍してほしい」と願った。

  

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