矢高共同調理場が五平餅振舞う

学校・教育

[ 2013年 1月 10日 木曜日 9時18分 ]

 飯田市内の小中学校9校に1日5200食分の給食を提供している矢高共同調理場は8日までに、食農教育の一環として昨年4月から取り組んできた郷土料理「五平餅」を児童や生徒に提供する取り組みを終えた。最後は松尾小学校全校生徒820人余に地元地域の味を振る舞い、「大人になっても味を忘れないでもらいたい」と伝えた。

 今年度は給食を提供する小中学校の各種行事による振替休日や長期休暇の日程がずれたことを受け、1日に提供する食数が少ない日を使って五平餅づくりに励んだ。同市元町の飯田米穀が米を五平餅にちょうどよい柔らかさに炊く研究を進め、同調理場の調理師や栄養士らが玉(型)の大きさや数を検討。砂糖やみそ、みりんにすりごまを加えて作るたれの味付けや量も吟味して、6月から提供を開始した。

 提供が最後となったこの日は、午前8時過ぎに調理師28人が届いた約70キロの米をきねでつぶして1つ分ずつ丸め、型に入れて形作りに励んだ。1、2年生に1人2個ずつ、3年生以上には3個ずつの約2500個を焼き上げると、他のメニューと合わせ午後12時20分からの給食に間に合わせた。

 栄養士2人と調理師4人、米を炊き上げた飯田米穀からも社員1人が同校に訪れ、児童たちと給食を共に。「昔からごちそうとして振る舞われた。大切に受け継ぎたいですね」と校内放送で五平餅が紹介される中、6年5組(30人)でも手際良く準備を進め、まだ温かい五平餅を口いっぱいにほお張った。児童らは「おいしい。残していきたい味」「大人になっても味わいたい」と話した。

 栄養士の一人は「昔は炭で火を起こして焼き上げるのが習わし。いまはそのような機会も少なくなり、買って食べるイメージが強くなっている」と話し、「地域の食事の大切さにあらためて気付いてもらい、また考えてもらうきっかけになれば」と思いを述べた。

  

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