飯田市立石の立石寺(りっしゃくじ)で14日、三穂地区の子どもを対象にした抹茶体験会があり、園児と小学生13人がおもてなしの心に触れた。
三穂地区子ども育成委員会が年間を通して行う「この指とまれ事業」の行事として開き、抹茶クラブ(三穂お茶の会、今村浩江代表)の会員たちが茶席のマナーを教えた。
子どもたちは茶室への入り方から茶の飲み方までをその都度教わりながら、一連の流れを体験。男子児童が抹茶の苦さを思わず顔で表すと、静寂な茶室の雰囲気が和んだ。
男子児童の一人は「抹茶を飲むのは初めて。(作法は)難しくてお茶は苦かったけれど面白い」と話した。
三穂小学校には本年度から「和のクラブ」ができ、抹茶クラブは5・6年生に作法を指導したとあって、堂に入った振舞いをする女子児童もいた。
今村さんは「地域の子どもたちに『和の心の種まき』をする気持ちでやっている。お茶は幅広いので難しいことは教えられないけれど、小さいころ立石寺でお茶を飲んだことを思い出してくれるだけでいい」と話していた。