飯田市立竜丘小学校の5年生58人は17日、学校近くの田んぼで稲刈り作業を行った。収穫したのは餅米とうるち米の天竜乙女の2種類。2つのクラスごと、保護者を招いた収穫祭で餅つきや五平餅などで味わうという。
同校5年生は毎年、地元農家らによる「あぐりの田んぼ」の指導を受けて稲作を行っている。児童たちは4月のもみまきから体験を行っており、苗を作って校内の温室で育て、全て手植えで田植えをした。
農業だけでなく、市美博学芸員を講師に、春の田植え後と秋の稲刈り後の2回、田んぼに生息する生き物の学習も行っている。
前日までの雨の影響でぬかるんだ状態だったが、稲は倒伏もなく順調に育った様子。長靴を履いた児童たちは稲刈り鎌を片手に稲を刈り取ると、数株をまとめて束ね、はざに掛けていった。
あぐりの田んぼでは地区内の竜丘保育園と時又保育園で農業体験を続けており、園児の時に米づくりを教わった児童が多い。5年生の男子生徒の一人は「保育園で教わったことは、なんとなく覚えている。また小学校でも教えてもらえてうれしい」と話していた。