飯田市龍江の竜東中学校(片桐和子校長)は18日、修学旅行の一環で来日している中国広東省の碧桂園(へきけいえん)教育集団の生徒ら36人と交流した。歓迎セレモニーや授業、給食や清掃を通じて交流を深め、言葉の壁を越えて共に半日を過ごした。
訪日教育旅行生の受け入れは、県が各小中学校に依頼。海外の学生との交流による子どもたちの国際感覚の育成、旅行生の来県による交流人口の増加を目的に行っている。7月は中国、オーストラリア、台湾の約600人の学生が来県。県内17の小中学校で交流を実施した。
竜東中を訪れたのは碧桂園教育集団の1~3年生。竜東中吹奏楽部の演奏で36人が体育館に入場した。あいさつや学校紹介、プレゼントの交換を行い、互いに歌やダンスを披露した。
セレモニーに続き、1年生は技術、2・3年生は習字と学年に分かれて授業を開始。3年生の教室では自分の名前の1文字を選び、交代しながら半紙に丁寧に文字をしたためた。
互いに緊張していた子どもたちは、給食や清掃活動を通して徐々に打ち解け、全校レクリエーションでは言葉の壁を越え交流を楽しんだ。
竜東中の生徒会長(15)は「英語とジェスチャーでコミュニケーションをとることができた。言葉は通じなくても、一緒になって字を書いたりできて楽しかった」と笑顔を見せた。
片桐校長は「英語を使って会話をして、自分から積極的に伝えられる良い時間にしてほしい。授業で学んできたことがつながれば」と期待を寄せた。
◎写真説明:協力して作業する竜東中と碧桂園の生徒たち