箱膳で味わう日本の心 和食から伝統文化を体験 阿智中

学校・教育

[ 2018年 2月 2日 金曜日 17時20分 ]

箱膳を味わい文化を学ぶ

 阿智村の阿智中学校(南原恒彦校長)の1年生68人は1日、家庭科や道徳を兼ねた総合学習で、箱膳での給食を行った。県農村文化協会の池田玲子さんと相沢啓一さんを講師に、和食を通じて日本に昔から伝わる文化や心を学んだ。

 和食はユネスコの無形文化遺産に登録されている。県農村文化協会の池田さんは、戦後まで続いていた箱膳を活用して農村に伝わってきた「食べごとの心」を伝える活動を行ってきた。村学校給食共同調理場の栄養教諭の北原直美さんは研修会で池田さんの活動を知り「ぜひ子どもたちにも聞かせたい」と同校での学習会を依頼した。

 この日の献立はイワシの蒲焼や切り干し大根の煮付け、けんちん汁、福豆と立春に合わせたもの。生徒たちは料理を盛り付けると一人一人の前に用意された箱膳に並べた。

 池田さんは、調理してから食べるまでのことを「食べごと」と紹介。「ずっと日本の人たちが続けてきた食べごとを必ず受け継いでほしい」と呼び掛けた。

 「食べることは健康や栄養のためだけでなく、命や祖先、神様への感謝の祈りをするため、それに一緒に食べることで仲良くなるため」と池田さん。人と食べるためにさまざまな礼儀作法があると伝えた。

 座布団の縫い目のない側を相手に向けることや箸の持ち方、おかわりの作法などとともに「いただきますはもちろん、おいしいと声に出して作ってくれた人に感謝するのも礼儀」と教えた。

 このほか「冬は根っこ、春は芽のもの苦いもの、夏はぶら下がってなるもの」などと旬の食材を大切にする教え、一つ一つの食材が伝える生きるための知恵を学ぶよう伝えた。

 また稲と田んぼの生き物について教え「田んぼがあることで赤とんぼやカエルが生きていける。ご飯を大好きになって」と呼び掛けた。

 同校1年の佐々木希花さん(13)は「箱膳で食べるのは初めて。昔の食事の思いを知ることができた。教わったことはこれからも気をつけていきたい」と話した。

  

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