統合新校 校地拡張をめぐり、同窓会が広域連合へ要望

学校・教育

[ 2009年 10月 30日 金曜日 15時19分 ]

 飯田長姫高校と飯田工業高校を統合し、2013年4月1日に飯田長姫高校(飯田市鼎名古熊)の校地校舎を活用して開校をめざす「飯田新校」の校地拡張をめぐり、両校の同窓会は29日、県教委が先に示した方針について「3000平方メートルの拡張ではまだまだ不安を払しょくできない」として、さらなる努力を求める要望書を南信州広域連合に共同で提出した。

 校地拡張について、県教委は23日に開いた広域連合の第14回高校改革検討小委員会(委員長・牧野光朗連合長)で「新たに西隣の土地3000平方メートルを買収して校地を拡張する。その上で、音楽棟などを再配置して整備計画を進めていきたい」とする方針を説明した。これに対し、飯田長姫高校同窓会の三ツ井慶一会長は「用地を拡張した上での再配置は誠意ある対応」と評価した上で、「同窓会の拡大委員会に報告して了解を得たい」、飯田工業高校同窓会の佐々木重光会長も「当初の方針だと現在の校地に押し込むような形になると思っていたので、拡張に感謝したい」としながらも、「施設・設備のレベルを落とすようになっては困る」と発言していた。

 県教委の方針を受け、両校同窓会は同日夜、臨時総会をそれぞれ開催した結果、飯田工業高校同窓会は「わずか3000平方メートル程度の拡張では到底、現在の教育水準確保は無理。もっと西側に校地を広げ、ゆとりある校舎の配置にすべきだ。こんなイメージ図では、誰が見ても統合される側の学校関係者が“向こうの学校に行って良かった”という気持ちにはなれないのではないか」といった不安、不満が相次ぎ、広域連合に「要望書」を提出することを全会一致で決定。

 飯田長姫高校同窓会も「統合される学校関係者が少なくとも統合して良かったといえる教育環境になるよう、今後も広域連合を通して県教委に要望していきたい」との意見が多かった。

 こうした声を受け、要望書は「校地の拡張を決断いただき感謝しているが、より良い教育環境整備に対してまだまだ不安を払しょくできない」と強調。「新高校がモデル校になることとより良い教育環境を子どもたちに提供したいという思いからさらなる努力をお願いする」として、①さらなる校地の拡張に努力されたい②校舎の周囲に余裕をもたせた設計に努力されたい③施設整備の最新化を含め充実を図られたい―との要望をまとめた。

 要望書を牧野連合長に提出した三ツ井会長は「工業高校の受け止めは深刻なものがある。安心して迎えることができる施設にしなければならない。市道が道路としての役割を果たしていないので、付け替えるなり廃道にして校地に譲ってもらいたい。道路分だけ土地が増えて駐車場に使える。もう一押しも二押しもお願いしたい」、佐々木会長は「詰め込みのショックが大きく不信感がある。県教委から示された方針ですべて完了とはならない。まだ見えない部分がある。リニアや三遠南信自動車道への対応も今から考えていかねばならない」とそれぞれ訴えた。

 牧野連合長は「前々から約束しているとおり今までの経緯から広域連合としての役割を果たしていく。どうやって立ち上がっていくかまだまだ不安をもっているみなさんの意を受けてしっかり努力していく決意。子どもたちがより良い教育環境のもとで学べるよう努力する」と述べた。

  

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