総文祭 飯田女子高で人形劇部門開催 人形で巧みに心情表現

学校・教育

[ 2018年 8月 10日 金曜日 16時14分 ]

飯田女子高の人形浄瑠璃

 第42回全国高等学校総合文化祭(2018信州総文祭)人形劇部門が9日、飯田市上郷飯沼の飯田女子高校で行われた。賛助出演を含む4団体が日頃の活動の成果を発表。多くの観客が来場し、伝統人形芝居から現代人形劇まで、それぞれの舞台を楽しんだ。

 信州総文祭独自の協賛部門として初めて設けられ、いいだ人形劇フェスタと併催。同校人形劇クラブと徳島県立徳島中央高校人形劇団とくしま中央一座が参加したほか、高陵中学校黒田人形部と竜東中学校人形劇部きららが賛助出演した。

 NPO法人いいだ人形劇センターが14年にプロデュースした人形劇「人魚姫」の人形を使い、飯田女子高生が歌を交えたオープニングパフォーマンスを披露すると、高陵中が総文祭の成功を祈って「寿式三番叟」を上演。

 続いて飯田女子高人形劇クラブが人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門―巡礼歌の段―」を発表した。盗まれた主君の家宝を取り戻すため盗賊に身をやつした母と、親を探しにやって来た娘の再会の場面で、真実を明かすことができない母の複雑な心情を表現し、地元の黒田人形保存会から指導を受けた成果を披露した。

 とくしま中央一座はロシア民話をもとにした「まんまるパン」と、徳島中央高卒業生制作の絵本を原作とした「くねくねさんぽ」の2作品を上演。特徴的なキャラクターを演じたり、観客に呼び掛けて一緒に歌ったりして、会場を沸かせた。

 きららはオリジナルのエピソードを加えた「シンデレラ」を発表した。城の従者がシンデレラを探すシーンでは、会場を回って観客に靴をはかせる場面も。それぞれのキャラクターを元気よく演じ、会場を楽しませていた。

 全演目の発表後、国際人形劇連盟日本センター会長のくすのき燕さんが講評。人形の目線や姿勢、めりはりをつけた動きの大切さを指摘し「若い人たちが人形劇をしてくれるのはうれしいこと。きょうは清々しい気持ちで見させてもらった。人形劇は奥が深い。ぜひ続けて」と呼び掛けた。

 飯田女子高人形劇クラブ長で、同部門生徒実行委員長の菅沼茜里さん(18)は「力を合わせて舞台をつくり上げることができたと思う。3年生にとって最後の発表なので、総文祭のような大きい舞台が最後になったのはうれしいこと。この経験を生かせる機会があれば、今後も人形劇に関わっていきたい」と話していた。

 公演後は、高校生の参加者による交流会を行った。

  

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