緑ケ丘中で満蒙開拓者らが体験語る

学校・教育

[ 2011年 7月 7日 木曜日 9時49分 ]

 飯田市立緑ケ丘中学校の3学年(生徒数255人)は5日、平和学習を同校で開き、第二次世界大戦で旧満州(中国東北部)に渡った飯田下伊那地域の「語り部」たちの体験談を聞いた。満州での逃避行やシベリア抑留、残留婦人・孤児としての労苦を知り「悲惨な戦争を二度と起こさないで」の願いも託された生徒たち。日常生活や将来に思いをめぐらせ「自分ができること、やるべきこと」を考えた。

 総合学習の一環として開き、満蒙開拓平和記念館事業準備会事務局(阿智村)に「語り部」の派遣を依頼。戦中に満蒙開拓団や青少年義勇軍などの一員として満州へ渡った飯伊の74―87歳の6人が、各教室や体育館で過酷な体験談や平和への思いを語った。

 泰阜村開拓団の一員だった同村の女性(86)は「長野県からは全国で最も多い約3万7000人、飯伊からは約8300人が開拓者として満州に渡った」ことを示した上で、旧ソ連軍の侵攻後の逃避行の経緯を地図を用いて説明。銃弾を受け「天皇陛下万歳」と叫びながら死んだ団員、輪になって手榴弾で自決した人々、泥水をすすって生き延びた当時の惨状を回想し、引き揚げ後に尽力した残留孤児・婦人の帰国運動も伝えた。

 旧松尾村から青少年義勇軍として渡満し、戦後に旧ソ連軍の捕虜となった同市松尾の男性(81)は亡くなった同郷の戦友らをしのび、中学生たちに「恐ろしい戦争を二度と起こさないよう、若い君たちが平和な日本を守っていってほしい。両親にもぜひ、きょうの話をしてみてほしい」と語り掛けた。

 体験談を聞いた男子生徒(15)は「戦時中は、ものの考え方が普通ではなくなることが恐ろしい。自分たちが何不自由なく、ご飯を食べられていることのありがたさを実感した。平和な日本を守ってほしいというメッセージを大切に受け止めたい」と話していた。

 生徒たちは語り部の体験談に先立ち、戦中や戦後に社会に貢献した人々を扱ったアニメ映画を鑑賞した。日本統治下の台湾でダム建設を指揮した邦人技師の八田與一氏を主人公にした「パッテンライ!!」、戦後も日本に残り山梨県の清里で高冷地酪農モデル事業などに尽くした米国人のポール・ラッシュ氏の生涯を描いた「夢かける高原」のいずれかを、クラスごと選んで視聴した。

  

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