9日に長野市で開かれた「県中学生ロボットコンテスト」で、飯田市緑ケ丘中学校技術部のチームが「ロボット大賞」を初受賞した。総合的に最も優れたものを作ったと評価された。
コンテストは、県内の中学校から毎年100チーム以上が出場する大規模な大会で、今年は総勢127チーム、約500人が参加。同部からは7チーム29人が出場した。
2チームが3・6メートル×1・8メートルのコートの中で、決められたエリアに1辺10センチの立方体を運び、どれだけ積み上げたかを点数で競った。
立方体は計10個で、制限時間は2分。点数が2倍になるエリアがあり、別の小さな立方体で攻撃して崩すこともできる。
ロボット大賞を受賞したのは、3年生5人の「葉緑体」チーム。予選を順調に勝ち上がり、決勝トーナメント準々決勝では今大会最高タイとなる9個を積み上げた。準決勝は互角の熱戦で、1点差で惜しくも敗れ3位となった。
大賞は順位とは別に審査。完成度、得点力、機能美に加え、手作業で細かく加工した高い技術力などが評価され、満場一致で決まった。
夏休み明けに製作を始め、ギアやベアリング、ホイールにいたるまで全て木製にこだわった。チームリーダーの宮島叶夢さん(14)は「部のモットーである細部まで丁寧に作ることを心掛けた」と語り、「3年間積み重ねてきた成果が出てうれしい」と喜んだ。
顧問の三石直規教諭(58)は「熱心に製作に打ち込んでいた。一生懸命取り組んだ努力の結晶だと思う」とたたえた。
◎写真説明:コンテストでロボット大賞を受賞した緑ケ丘中技術部のチーム