阿南署は23日、職場体験学習として中学生2人を受け入れた。駐在所へ赴いたり指紋採取など貴重な体験を通じて警察官の仕事内容に触れ、今後の自分の人生の選択肢の一つに加えた。
来署したのは阿南第二中2年生の男子生徒(13)と泰阜中1年生の女子生徒(同)。ことしから同署でサプライズとして用意している警官の制服を着用すると、午前中はパトカーに乗って新野駐在所に訪れ、地域の安全を守る駐在所の仕事内容や必要性などを学んだ。
午後からは検知実習として鑑識と護身術を体験。防犯器具の使い方も実践で試した。鑑識では実際の刷毛やアルミニウムと石松子(せきしょうし)の混合粉末を使って瓶に付いている指紋を採取、専用シートに転写した。斜光線を使った足跡採取にも挑戦した。
「警察の仕事内容に興味があった」という男子生徒。「指紋採取は難しかったけど貴重な体験。警官になってみたいと思った」と真剣に取り組んだ。女子生徒も「警察の仕事は普段見ていること以外にもあることが分かり、大変だと感じた。興味が湧いた」と感想を述べた。同署では「制服の重みを感じてもらいながら、将来警察官になりたいと思ってもらえれば」と話した。