根羽村教育委員会が来年度から実施を予定する親子留学事業で11、12の両日、希望する愛知県安城市の親子3組が来村し、村内の見学や学校での授業体験を行った。親子連れは、自然あふれる小さな村の小さな学校という環境に魅力を感じた様子だった。
安城市教育委員会の協力で市内の小中学校に募集。根羽村の親子留学体験に参加した日は、通う学校を欠席しても出席扱いにするなどの特別措置も行った。
訪れた親子は中学生1組と小学生2組。初日は面談を行い、各家庭の希望などを聞き取った。続いて、親子留学で住む場合の住宅や商店、郵便局や医療機関などの場所を確認し、月瀬の大杉を見学した。夜は農家民泊で村の暮らしを体験した。
翌日はそれぞれの学校で子どもたちが授業に加わり、保護者が参観した。このうち、小学生の2人は体育の授業で根羽小の児童から取り組んでいるダンスを教わると、一緒になって元気良く踊った。外国語や国語の授業も体験。明るくやさしい根羽の子どもたちに温かく迎えられすぐに仲良くなった。
根羽の学校と子どもの様子を見た女性(44)は「山での暮らしは魅力。人数が少なく伸び伸びとした環境で育てたい。子どももすごく喜んでくれた。来春には来れないが今後環境が整えば参加したい」と話した。
農家民泊で受け入れ、学校の様子も見守った教育委員の片桐光代さん(72)は「根羽と安城のお互いの子どもにとってもいい事業。小さい村ならではの魅力を感じてもらい、何人かでも来てくれたらうれしい」と話した。