長姫と工業統合新校の地域説明会開く

学校・教育

[ 2010年 12月 10日 金曜日 9時18分 ]

 2013年度に開校する飯田長姫、飯田工業高校の統合新校にかんする地域説明会が8日夜、飯田市鼎名古熊の飯田長姫高であった。開校時に最上級生となりうる中学3年生を中心に、保護者や学校関係者ら約100人が参加。高校側は「県内初の総合技術高として、専門性を追究し、スペシャリストを育てる」方針を強調し、参加者からの質疑に応じた。

 新校は現在の飯田長姫高が校地。全日制が▽機械工学▽電子機械工学▽電気電子工学▽社会基盤工学▽建築▽商業―の6学科(定員280人)、定時制が基礎工学と普通の2学科(同80人)を予定している。現有施設を基本的に活用するが、統合に向け新たに4階建て校舎や芸術棟などを新設する。校名は両校の関係者や同窓会などでつくる検討委が本年度中に決める方針。

 説明会で学校側は「総合技術高ならではの強み」として導入する学科間の相互連携・補完システムを強調。体系的な専門性の追究を目指すといい「例えば、工業科の生徒が簿記を勉強したり、商業科の生徒が旋盤を学んだりもできる」とした。

 想定問答形式の説明もあり、統合のメリットとして「生徒数が増え規模が確保できれば、行事や部活動が円滑に運営でき、切磋琢磨による成長が可能。科目の選択幅も確保できる」と指摘。「厳しい雇用情勢だが、近年の就職内定率は両校とも、ほぼ100%。統合でさらにパワーアップできる」と自信を見せた。

 新校で想定される授業の一場面も披露。飯田工業電子機械科の竹内浩一教諭が軽量模型飛行機「インドア・プレーン」を室内で周回させると、参加者たちから拍手が沸き起こり「飛ばしたい人はぜひ入学を」の呼び掛けに笑顔が広がった。

 参加者からは「各学科でどんな資格が取れるか」「体育館はどうなるか」など活発な質疑が出た。開校に向けた校舎の増築工事中の授業対応について学校側は「不便はかけるだろうが、校内で代替できるようにする。校舎建築は、まさに(建築や土木の)現場を学べる機会。インターンシップにも生かせないか検討している」と答えた。

 終了後、市立高陵中3年の男子生徒は「飯田工業高を受験しようか迷っていたが『する』に傾いた。(来年4月に入学すれば)統合で3年時から通学先や校名は変わるけれど、授業が充実しそうだから期待している」、旭ケ丘中3年の女子生徒は「いろいろな専門分野を学べると、将来の可能性も広がるからうれしい」と話した。

 開会あいさつで飯田長姫の但馬通明校長は「県内第一号の総合技術高として、専門性を生かした新しい教育に向け、準備を進めていく」と約束。閉会時に飯田工業の篠田宏校長は「統合に対する若干の不安もあろうが、大きな期待を持ってほしい」と呼び掛けていた。

  

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