長姫高と松本大、飯田市がパートナーシップ協定

学校・教育

[ 2012年 4月 19日 木曜日 9時16分 ]

 地域を学び、貢献する人を育てる飯田長姫高校(唐澤淳校長)=飯田市鼎名古熊=の「地域人教育」を大学と行政で支援するパートナーシップ協定の調印式が18日、飯田市役所であった。同校と松本大学(住吉廣行学長)=松本市=、飯田市の3者が協定を交わし、商業科の1―3年生240人を対象に「地域人」を育むカリキュラムを展開する。高校―大学連携に行政が加わるのは県内初という。

 飯田市役所で開いた式で唐澤校長、住吉学長、牧野光朗飯田市長が協定書に署名し、調印を交わした。

 松本大学と市は、飯田長姫が展開する「地域を愛し、理解し、地域に貢献する人」を指す「地域人」を育成する教育活動をサポート。1年時のビジネス基礎、2年時の商品と流通(選択)、2・3年時の課題研究に講師を派遣し、学校と連携して3カ年で28時間の授業と現場での実習などを受け持つ。

 1年時は10時間を担当する松本大学は、座学で飯田にゆかりのある明治の事業家、田中平八の歩みや現在の飯伊経済の状況と課題の学習を、実習では昨年度から連携している買物弱者向けのリヤカー販売や東日本大震災の被災地でのボランティア活動などを想定しているという。

 会見で唐澤校長は、専門性の高い職業教育を実践し、地域に貢献できる人材を育てることが使命だとし、「整えていただいた強力な体制を大事に、その使命を果たしたい」と決意。「地域と触れ合うことが、課題意識を持って能動的に学ぼうとする姿勢につながる」とした。

 住吉学長は、全国的に広がる高校―大学間の連携に、行政が加わることの意義を強調。「学習成果となる政策提言を受け止めてくれる行政の存在が系統的に確立していることが学習意欲を高める」とし、「全国のモデルになり得ると本気で思っている。成果を挙げたい」と話した。

 人材サイクルの構築を重点課題に掲げてきた牧野市長は「地域との関係が希薄になる高校時代に地元を学ぶことは画期的」と期待を寄せた。

 協定は飯田工業と統合して来春開校する飯田OIDE長姫高校でも継続。唐澤校長は「将来は工業学科にも取り組みを広げていきたい」と述べた。

 午後は市鼎文化センターで開講式を開き、240人の生徒が3人による鼎談や牧野市長の特別講義を聞いた。

  

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