来年4月に全日制とともに飯田工業高校と統合する飯田長姫高校の定時制は4、5日の両日、最後の文化祭「灯下祭(とうかさい)」を開いた。4日夜には、来年から一緒になる工業の1―3年生を迎えて合同運動会を開催。ともに汗を流しながら、42年の歴史のフィナーレを飾った。
運動会は「統合前に交流を深めよう」と昨年から合同で開催。ことしも長姫高グラウンドに長姫の1―4年生約90人と、工業の1―3年生約50人が集合し、灯火ならぬ電光照明の下で多彩な競技を通じて交流した。
ピンポン玉リレーやひも結び競争は、各校のクラスや学年別で行い、白熱した。
自チームの選手に声援を送ったり、順がめぐると必死になってグランドを駆けたり。勝敗の行方に一喜一憂しながら、楽しいひと時を過ごした。
最後の文化祭とあって、生徒たちの感慨もひとしおだった。長姫の生徒会長は「伝統ある灯下祭が最後となるのは寂しい。仲間たちみんなで準備したからこそ、この日を迎えることができた」。灯下祭実行委員長は「助け合い、一丸となれたことが一番良かった。統合後は工業のみなさんと協力しあい、素晴らしい文化祭を開いてほしい」と話していた。
5日は景品抽選会やクイズ大会、各クラブによる出し物などを行った。