阿南高校(五味千万人校長)の選択科目「生活教養」で26日、下條村の乳幼児健診にあわせたふれあい体験が同村陽皐のいきいきらんど下條で開かれた。同授業を受講する3年生13人が訪れ、0歳の乳児やその母親とふれあい、親になる喜びを感じた。
同授業は生徒たちが小さな子どもや母親と触れ合うことで命の素晴らしさや親子の絆を感じてもらおうと行われている。生徒らはこの日までに乳児の発育や出産、絵本の読み聞かせなどの学習を10時間にわたって行ってきた。
乳幼児健診に訪れた生徒は母子に付き添い、身体測定や医師の診察、離乳食指導などを一緒に受けた。ほとんどの生徒にとって生の赤ちゃんとふれあうのは初めて。母親から育児の様子や赤ちゃんの話を興味深そうに聞き、赤ちゃんを抱かせてもらって笑顔を浮かべていた。
同校の教諭は「事前学習では出産が怖い、育児が大変だと感じる生徒も多いが、実際に赤ちゃんと接することで自分も『親になりたい』と思ってくれるようになる。実際に親になった際の不安や悩みの解決、虐待の防止につながれば」と話していた。