阿南町北條の阿南高校(牧島晃校長)は6、7の両日、第57回文化祭「阿南祭」を開く。一般公開は6日。本番に向けて現在、実行委員会や生徒会が中心となって準備に取り組んでいる。
ことしの阿南祭テーマは「Heart ∞(トゥ) Heart」。全校が団結するため、一人一人の心がつながるように―と願っている。また「to」と無限大を意味する∞を掛け合わせ、心の広がりが無限に広がるイメージを込めた。
体育館には、4×7メートルの巨大なステージバックを用意。全校にアンケートをとってデザインを決定し、テーマをもとにハートのモチーフを描いた。また天井には、ハート型の飾りをあしらったネットに、色とりどりの風船を載せて吊るす予定だ。
阿南祭恒例の竜をモチーフにした装飾として、ことしは空き缶のプルタブを貼って全校制作した竜のオブジェを生徒昇降口横に設置。生徒や教職員、地域住民らが協力して集めた1万個以上のプルタブを使用し、∞の形に体を曲げた銀色の竜を作り上げた。
また、校舎内には虹をイメージしたビニールテープを天井に渡した。七夕の時期を迎えることから、階段に笹の木を設置して七夕飾りをあしらい、校内をにぎわせている。
6日の一般公開は午前9時半から午後3時まで。クラブごとの展示や発表、空手部と男子バスケットの招待試合も。ほか、1、2年生のクラス展示や3年生による屋台なども行われる。
阿南祭実行委員長(17)は「全校制作では地域の人たちにプルタブ集めを協力してもらって作ることができた。例年との違いを見てもらえれば」、生徒会長(17)は「外に設置したオブジェや運動部の招待試合など、普段見る機会がないので楽しんでもらえたら」と話していた。