阿南町北条の県立阿南高校(五味千万人校長)は12日、同校評議員と生徒会の懇談会、阿南高フォーラムを開催した。よりよい学校づくり、特色ある学校を目指し、地域の代表の思いを聞いた。
同フォーラムは、普通科の地域高校としてあるべき姿を探り、魅力ある学校づくりにつなげようと開催されており、今回で5回目。当初は教育懇談会や文化祭などの席上で行われたが、現在は評議員と生徒会役員の意見交換の形式で実施している。
ことしは「地域の方からみた阿南高生と本校の意識について~公開授業や普段の様子を見て感じること」と題して懇談。地域の評議員からは「高校生活を可能な限り価値あるものにしてもらいたい。自分たちのやりたいことを実現できる学校づくり、後輩に向けて残せる特色ある学校づくりに取り組んでもらいたい」「以前より元気よくあいさつしてくれる生徒が増えた。学生時代は友達をつくり人脈を築くことが大事」「あいさつは相手に伝わるように。学校でも家庭でも身のまわりはきちんとしておく。自分の興味あることに一生懸命打ち込んで」などと人生の先輩として生徒らにさまざまなアドバイスが送られた。
生徒からは「指摘されたようにクラスによってはきれいでないところがある。今後は気をつけなければ」「文化祭やクラスマッチなどで目標を決めて打ち込むことで、皆が少しずつ興味関心を広げている。これからもさらに続けたい」などの意見があった。
フォーラム実行委員長は「私たちの残り期間はわずかだけれども、評議員の方々からのご意見を今後の活動に生かし、後輩に伝えていきたい」と話していた。