阿南高校の3年生17人は23日、乳児ふれあい体験学習を下條村のいきいきらんど下條で行った。生徒たちは3カ月から11カ月の子どもと母親ら6組と触れ合い、命の尊さを学んだ。
体験学習は3年生の科目「生活教養」の一環として毎年、実施されている。同科目は衣食住など生活に関わる全般を実習を交えて学ぶ教科で、生徒らは乳児との触れ合いを前に人形を使った体験や離乳食作りなども学んできた。
乳児健診に合わせて行われた体験学習では、母子ごとに3―4人の生徒が付き添い、身体測定や着替えを手伝ったり、赤ちゃんを抱いて育児の様子を聞いたりと母子と触れ合った。
「小さい子どもと接したことのない生徒も多い。母子とのコミュニケーションを通じて、自分の育ってきたことを振り返り、命の大切さを感じてもらえたら」と教諭は話す。
「授業では人形を使って学習したけど、本物の赤ちゃんはなんというかすごい」と男子生徒。赤ちゃんの着替えを手伝った女子生徒は「赤ちゃんに服を着せるのは初めてで緊張した」と感動した様子だった。
生徒らは離乳食指導、生活指導、ブックスタートなども同行し、発達段階に応じた養護の方法も学習した。