阿智高の存続に向け公立学習センター検討

学校・教育

[ 2012年 6月 22日 金曜日 15時24分 ]

 阿智村は阿智高校(生徒321人)の存続に向けた取り組みとして、大学受験対策などの学習支援とキャリア(職業)教育を行う村立学習センターの開設を検討している。20日午後の村議会一般質問で、岡庭一雄村長が構想に触れた。

 地域高校の見直しが濃厚な県の第2期高校再編を見据え、同校OBの村議らで結成した「地域高校を考える会」のメンバー、下原賢市議員に同校存続の具体策を尋ねられた岡庭村長は「生徒の学習支援に特別な配慮をしていく必要がある。大半が管内を選ぶ就職者の知識や能力は飯伊の力量と連動していることも重視すべき」と答弁。2つの進路ニーズに叶った側面的支援の必要性を説いた。

 学習センター構想は、公立の地域高との連携型公立塾を立ち上げて全国から生徒を募り、難関大合格や地域産業の創出などの成果を上げている島根県隠岐郡海士(あま)町を参考にしたもので、阿智村で行う場合は既存施設を利用し、他校に通う村内の高校生にも門戸を開く考え。

 岡庭村長は「新たな形での前進が期待できるが、問題は村民が『阿智高存続』の思いを共有できるかどうかだ」と述べ、地域の理解がかぎになることを強調した。

 構想は学校改革が期待されている同校OBの黒柳紀春校長、校内組織「ビジョン検討委員会」の教職員にも4月までに示されており、村と学校の関係者らによる隠岐視察も近く予定している。

 同窓会の支援を受け、今夏から大手予備校サテライト授業を導入するほか、「進学」「人間」「情報」の3コース制も見直す方針の黒柳校長は「村が学校を支えようとアイデアを出してくれるのはありがたいこと。県高校教育課とも連絡を取り合いながら、内容が具体的なものとなるよう一緒に取り組んでいきたい」と話している。

 同高は普通教育が受けられる下伊那西部の地域高校として1951(昭和26)年に開校。かつては阿智をはじめとする西部各村の生徒が占める割合が高かったが、交通網の整備に伴って飯田市内の高校に進む生徒が増えたほか、少子化も影響して、全生徒のうち阿智中出身者は5人に1人(5月1日現在)になっている。在学生が最も多かったのは、80(同55)年の674人。

  

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