阿智高地域政策コースが成果発表 実習通じて人材育成を

学校・教育

[ 2016年 2月 27日 土曜日 11時47分 ]

 阿智高校地域政策コース2年生18人による1年間の成果発表会が25日、同校で開かれた。協力した事業所や学校評議員、来年度から同コースで学ぶ1年生などが見守る中、農業と観光、福祉の3分野で行った実習の内容を発表し、来年度の学習へ意気を高めた。

 同コースは、地域の事業所と連携した実習を展開している。地域の人々との関わりや専門的な体験を通じて、将来の地域を担う人材を育てようと設けられた地域高校ならではのコースだ。本年度の2年生が第1期生になる。

 農業では村産業振興公社やあちの里などと連携してトマトの栽培や加工を行った他、ニンジン、小松菜などの栽培、豆腐の加工、柿農家での干し柿作りを行った。来年度は黒毛和牛「村沢牛」やそば打ち、阿智高豆腐作りに挑戦する。

 観光では、ハナモモや星空ナイトツアー、園原、治部坂高原など村内外の観光地を体験した他、昼神温泉郷の3旅館で実習を行った。来年度は、全国高校生観光プランコンテストへの参加や半日バスツアープランの企画などを通じて、地域の観光を盛り上げようと狙う。

 福祉では保育園や特別養護老人ホーム、デイサービス、障害者の多機能施設などで実習を体験した。発表では、子どもや高齢者との関わりから学んだことなどを紹介。「仕事は大変だけれど笑顔で返してくれる」「どんな手助けができるか考えながらやっていくことができた」と語った。

 実習受け入れ先の事業所は「後継者育成に力を入れているので興味ある人は門をたたいて」(村産業振興公社多田佳則事務局長)、「観光を取り巻く環境は変わりつつある。ぜひこの村に就職を」(ヘブンスそのはら白澤祐次社長)、「楽ではないが得るものがある。誰もが豊かに暮らせる社会を一緒につくろう」(夢のつばさ原正秋所長)と生徒たちに期待とエールを送った。

 同コースはインターン学習やキャリア教育に力を入れる名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)のサポートを受けている。講評で同大学の和泉潤教授は「体験で学んだことは将来の糧になる。大切に持っていて」、同じく加藤悟准教授は「高校生のうちから働くことを意識することも狙いの一つ。1年生も楽しむという気持ちで取り組んで」と生徒らに呼び掛けていた。

  

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