阿智高校で戦時中ポスター使った平和学習

学校・教育

[ 2012年 6月 16日 土曜日 8時24分 ]

 阿智村の阿智高校(黒柳紀春校長)で15日、村に寄託された戦時中のポスターを使った平和学習があった。平和の尊さを後の世に伝えるために保存された135枚を2年生100人が鑑賞し、それぞれが感じたことを書き留めた。

 ポスターは1937(昭和12)年から終戦にかけて国や県が製作し、阿智村の前身の一つ、旧会地村に配布したもの。GHQは戦後に処分命令を下したが、当時の村長だった故原弘平さんは、人・物が根こそぎ総動員された時代の恐ろしさを伝えようと自宅の蔵に保管し続け、2010年に家族が村に寄託した。

 生徒たちはテレビ信州が開戦60年に合わせ、昨年12月に放送した特別番組「135枚の証言」から、ポスターの内容と見つかった経緯などを学び、村が貸し出し用に複製した135枚を一枚ずつ見ながら、率直な思いを報告書に書いた。

 生徒らは「国全体が戦争に力を入れていたことが一枚一枚から伝わってくる」、「戦争が始まったころと終戦前では色の使い方に違いが感じられ、その時々の情勢がよく分かる」、「国のために戦争に協力しろというものが大半で、女性や子どもがメーンのものも多かった。戦争はすべきでないとあらためて思ったが、平和は昔と今とでは違うと感じる。あやまちを繰り返さないことが大切」と話した。

 阿智高では長崎を訪ねる10月の修学旅行に向け、総合的な学習の時間を使って平和学習を重ねており、4月は満蒙開拓について学んだ。ポスターの複製は7月14、15日に一般公開する文化祭「楝(おうち)祭」でも、クラスごと工夫を凝らして展示する予定。

 千曲市の県立歴史館は7月28日から9月2日まで、阿智村が管理するポスターの実物を公開する「戦争と宣伝―阿智村ポスターが語る」を開く。

  

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