阿智高校地域政策コースの学習発表会が1月31日、阿智村中央公民館で開かれた。2、3年生42人が「農業」「観光」「福祉」の3分野で地域を学び、村内での実習や体験などの活動成果を報告した。
同コースは、地域の人々との関わりや専門的な体験を通じて、将来の地域を担う人材を育てようと設けられた地域高校ならではのコース。「地域学」「地域政策」の2つの学校設定科目で、地域の事業所などの協力を得ながらフィールドワークや課題研究を重ねてきた。
このうち、観光の3年生6人は本年度、村の協働活動推進課と連携して伍和地区の地域資源について学習。地域住民と協力して地域を盛り上げようとイベントの企画運営も行った。
現地での聞き取り調査などを経て、同地区の魅力は「自然環境と住人の人柄の良さ」だと考えた生徒たちは、昨年11月にウォーキングイベント「伍和さんぽ」を開催。地区の自然や歴史文化を堪能できるコースを作成し、子どもたちにも楽しんでもらえるよう各チェックポイントで生徒考案のゲームを行った。
発表会では、伍和さんぽの企画準備から当日の運営までを中心に活動成果を報告。生徒たちは「地域の人の協力があるからこそイベントが成り立つことを学んだ」と振り返った。
2年間のまとめとして「村の魅力は星空や花桃などの自然と地域の人たちの人柄」と結論付け、「魅力を伝えるための工夫が大切だと感じた」と考察した。
◎写真説明:阿智高地域政策コースの活動発表会