平谷村は、子どもたちに集中して学習に取り組んでもらおうと、新たな学習拠点「TERAこや」を開設した。16日にはイベントを開き、村の子どもたちに向けてお披露目した。
県産材の利用促進を図る県の「『子どもの居場所』木質空間整備事業」を活用し、コミュニティー施設「ひらひら平谷」の隣接地に整備。木造平屋建てで、12畳の教室を備える。
これまでは、小学生対象の「寺子屋」や中学生に個別指導する「公設塾」などの学習支援事業を「ひらひら平谷」で実施してきたが、同施設が遊ぶ場所でもあるため、「子どもたちの切り替えが難しい」として新設を決めた。
16日のイベントには10人ほどの子どもたちが参加。テープカットに続いて内覧会を行った。子どもたちは「木のにおいがする」「私はここに座る」と新しい木の質感を触って確かめたりしていた。
「TERA」は1兆倍を表す数の単位。子どもたちに大きな夢を持ってもらいたいと願って決めた。
平谷小学校1年生の女子児童(7)は「みんなで楽しく勉強できそう」と笑顔。村地域おこし協力隊の鈴木温未さん(30)は「中高生の受験勉強としての利用や、ギャラリー開催、リモートワークなどさまざまな活用法ができれば」と話した。
10人ほどが学習可能。今後は寺子屋や公設塾で利用するほか、自習スペースとしても開放する予定だ。
◎写真説明:新施設のテープカット