風越高で卒業生が社会の厳しさ講義

学校・教育

[ 2011年 6月 18日 土曜日 13時58分 ]

 飯田風越高校(横川秀明校長)は16日、同校で初めてとなる3年生の進路講話を開いた。各分野で活躍している同校卒業生を招き、その職業と関連分野、社会に関する話を通じて進路意識、職業意識を高める狙い。約290人の生徒は、実際の職業に従事している先輩の生の声を聞きながら、将来の夢と目標設定に役立てた。

 高校生や大学生を取り巻く就職環境は依然として厳しい状況が続くなか、同校生は進路希望者が国公立、私立、短大、専門学校などで9割以上を占める。進路講話は進学先の学校卒業後を見据え、普通科高校での職業教育の在り方を模索するなかで初めて企画。キャリア教育の観点から、一線で活躍する社会人の話を直接聞くなかで、職業観を養う機会と位置付けた。

 初開催となった今回は、20代から40代までの若手を対象に旅行、金融、農業、製造業、医療、介護、マスコミなど10業種、計14人の卒業生に講師を依頼。対象となる3年生の生徒たちは自分が興味ある講師を選び1時間の講義に臨んだ。

 国際教養科の生徒に人気が集まった市内観光業者でツアーコンダクターとして働く中島康夫さんは「医療系を目指すも、実際は自分の求めている職種とは異なった。バブル期であったことから旅行業に着目した」と現在の職に就いた経緯を紹介。金融機関に務める久保田雄さんは「1円も間違ってはいけない。計算が合わなければ合うまで帰れない、許されない」と厳しさを強調した。またパティシエの北沢友城さんは「上下関係は厳しい。でもそれを乗り越えたから今の自分がある。知識ばかり身につけてもダメ。臨機応変に動ける人間が認められる。いろんな経験をしてもらいたい」とアドバイスした。

 生徒らも「仕事をして楽しいところは何か」「研修期間はどのくらいあるのか」など積極的に質問し、進学や将来の夢選択への一助とした。同校では「進路を決めている生徒には、気持ち新たに奮起してもらいたい。社会は甘くない、厳しいものだということも実感してもらえれば」と話した。

  

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