県教職員組合下伊那支部は12日、「2011飯伊共育フォーラム」を鼎小学校で開いた。児童や保護者、教職員ら約200人が参加し、スポーツや料理、工作など11の分科会を通してさまざまな体験を行った。
子どもや保護者、教職員が共に学び、育つ機会にしようと開く恒例行事。ことしはヨーガや水ギョーザ作り、理科実験などが企画された。
絵手紙作りの分科会には約10人が参加。元根羽郵便局長で「絵てがみで自分史を作る会」指導者の鈴木伸治さんを講師に迎え、果物や野菜、木の葉などを題材に絵手紙の基本やコツを学んだ。
「モミジは葉脈に沿って、薄い色を塗ってから濃い色を重ねるように」「リンゴは(球の)形に沿って筆を動かして」など、それぞれの素材に合わせた描き方を指導。割りばしで輪郭を描いてから、筆を使って彩色していった。
「形がおかしくても、味がある絵でいい。送る人のことを思って文を書いて」と鈴木さん。ハガキに丁寧に描いた絵の横に一言を添え、鈴木さんが手作りしたゴム印を押して完成させると、友だちや家族と見せ合っていた。
友だちと参加した女子児童(11)は「絵手紙を書くのが好きで参加した。きょうはカキとリンゴを描いた。色がうまくできたと思う。先生とおじいちゃん、おばあちゃんに出したい」と話していた。