今春の高校統合に伴い、旧飯田工業高校のオリジナルヒーロー「飯工戦隊テックレンジャー」の名称を「高校戦隊テックレンジャー」に改め、統合後初のショーが13日、飯田市内であった。
テックレンジャーは飯田工高コンピュータ制御部の考案で、2010年度に誕生した。
マスクやベルト部分は強化繊維プラスチックを使って作るなど、授業で学んだ工作技術を生かしている。ヒーローの胸には飯田市の「飯」の文字を刻む。名前は、テクノロジー(科学技術)の文字をとってテックレンジャーとした。
発足当初はヒーロー3人と悪役だったが、昨年度は赤、青、黄色、黒、金などの衣装を着た生徒7人がヒーロー役を演じ、悪役5人を加えて17分のショーを披露。各地で開催されるイベントなどに参加し会場を盛り上げた。
統合した飯田OIDE長姫高校でも活動を続けることになった。部員は2~3年生13人で、いずれも飯田工高時代の経験者。統合後は5日から練習を開始し、ヒーローと悪役に分かれて細かい動きを確認した。
統合の節目に、公演時間を17分から30分に拡大。戦う場面を増やしたり、ストーリーをより複雑にした。この日の公演には多くの親子連れらが集まり、生徒たちの熱のこもった演技に拍手や声援を送っていた。
29日には静岡県袋井市の寺院「可睡斎」の祭りに出演する。同部顧問の竹内浩一教諭は「統合後も変わらず親しまれ、また飯田OIDE長姫を知ってもらえるよう活動を続けていければ」と話した。