飯田女子短大 スマホで講義 質疑も

学校・教育

[ 2020年 4月 18日 土曜日 14時01分 ]

 飯田市松尾代田の飯田女子短期大学は11日から、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校している。休校中も可能な限り授業を進めようと各学科・専攻で取り組みを進めており、家政学科生活福祉専攻では無料通信アプリ「LINE(ライン)」で授業を行っている。

 同専攻ではラインを連絡網に使っていることから、授業にも活用。休校中も規則正しい生活を送り、学ぶ意欲を失わずに学習してもらおうと、ラインを通して学生の健康チェックを行った後、普段と同じ時間に授業を進めている。

 教員は短大のパソコンで学生の出欠を確認し、授業を開始。学生は自宅でスマートフォンを見て、教員からラインで順に送られてくる講義や質問の内容を確認し、発言する。また教員の指示に従って教科書などを参考にしながら、事前に配布されたワークシートの問題に答えていく。

 休校中には登校日を設けており、登校時間をずらして一人ずつ面談。ワークシートの提出で理解の具合を確認し、授業の進め方について感想や意見を聞いている。

 1年生23人が履修する16日の食事の仕組みの授業では、食欲が起こって食べ、飲食物を飲み込む体のメカニズムについて学習。熊谷教(みち)教授が、あらかじめ用意した講義原稿を少しずつ分割して1年生のグループラインに送り、全員が読んだか確認しながら進めていった。

 仕組みを体験的に学んでもらおうと、各自で用意した飲み物や食べ物を咀嚼(そしゃく)してもらう時間も設けた。熊谷教授が何を食べたか質問すると、おにぎりやパン、せんべいなど画面に次々と答えが上がった。

 熊谷教授は「ラインでは学生の表情は見えないが反応があり、目の前に現れる情報を得ようと集中して取り組んでいると感じる。まだ4月で、1年生にとっては初めて聞く言葉ばかりだが、これだけついてきているのはすごい」と評した。

 1年の生徒の一人は「先生から直接授業を受けるのがベストだが、感染症で大変な状況の中でもこういった授業をしていただきありがたい。こちらの質問にもきちんと答えて指導してもらうことができている」と語った。

 授業では、学生に自由に発言してもらう時はグループラインで、個々の理解具合を確認する場合は個人のラインで質疑応答を行っている。

 同専攻主任の小笠原京子教授は「普段の授業では意見を出さない子がラインではちゃんと意見を言っていたりして、思ったよりしっかりとやり取りできている。介護技術を学ぶ実技の授業もラインを通して指導できそう。今後の授業にも活用するといいかもしれない」と話していた。

◎写真説明:ラインを使って授業(飯田女子短大で)

  

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