飯田下伊那の小学生を対象にした「夏休みロボット製作教室」が9日、飯田工業高校で開かれ、5、6年生29人がロボット作りに挑戦した。10日は完成したロボットを土俵上で競い合う「ロボット相撲」を行う。
地域の小学生にものづくりの楽しさを感じてもらおうと、同校が毎年開いている。
30センチ四方のアクリル板を加工した車体に、タイヤとモーターを取り付けた相撲ロボットの製作に挑戦。同校電気部と制御部の生徒約40人が“先生役”を務めた。
自分たちで考えたオリジナルの設計図をもとに、アクリル板を切り出す作業ではゴーグルを着けて高校生を手本に手を動かした。車体に穴を開けたり熱で変形させるなど、機械工作も体験した。
松尾小6年の男子児童は「組み立てるのが好きで参加した。明日の相撲で勝てるよう作りたい」と張り切っていた。
10日は土俵に見立てた四角い木製の板上でロボットをぶつけ合い、押し出して競う恒例「ロボット相撲大会」も開催する予定で、2日間にわたる製作教室を締めくくる。
同校電気科の教諭は「地域の子どもたちに、ものづくりの魅力を知ってもらう良い機会になればいい」と話した。