飯田高等職業訓練校(北原市朗校長)=飯田市東新町=の2011年度修了式が23日、同市高羽町の市飯田人形劇場で開かれ、普通課程と短期課程の修了生、計161人が修了証書を受け取った。北原校長は「心を込めたものづくりにまい進してほしい」とエールを送った。
各事業所から職人の卵を預かり、1―2年間にわたって高度な専門技術を指導している普通課程では、木造建築科3人、配管科5人の計8人が修了。スーツ姿で臨んだ式典で一人ひとりが修了証書や技能合格証を受け取り、晴れやかな表情を浮かべた。
洋裁や和裁、編み物、表具、園芸、パソコンなど中高年層を中心にした受講生が生涯学習を重ねている短期訓練課程では、前期日程分も含めて153人が全課程を終えた。
1年間にわたって交流を深めた“同級生”とともに晴れ姿で出席し、講師に感謝の気持ちを伝えた。
北原校長は、地道な訓練を重ねてきた修了生たちの姿勢をたたえて「これからも自己研さんに努めて、社会、家庭の中核者として活躍してほしい」と式辞。在校生代表が送辞で飛躍を願うと、修了生代表が答辞を述べ、恩師や所属会社の理解に感謝の気持ちを伝え、「誇りと責任を持ちながら、立派な技能者になることを誓う」と決意を語った。
同校は1952年の設立から、時代を担う若い技能労働者の育成を目的に、指導を重ねている。これまでに輩出した修了生は、普通・短期を合わせて1万人余にのぼる。