高校の将来像を考える協議会が住民説明会

学校・教育

[ 2019年 12月 19日 木曜日 15時11分 ]

 県教育委員会が進める県立高校第2期再編を巡り、飯田下伊那地域(旧第9通学区)の首長や教育関係者らでつくる「南信州地域の高校の将来像を考える協議会」は18日、住民説明会をエス・バード(飯田市座光寺)で開き、県教委へ来月提出する予定の意見・提言書素案の概要を示した。飯田OIDE長姫高校の定時制に多部制・単位制の機能を加えることなどを盛った。

 説明会は約30人が参加。多部制・単位制機能の補完について、「生徒の選択肢の幅が広がる」として期待の声が上がり、教職員の負担軽減や補完の仕組みなど具体化に向けた質問が相次いだ。

 素案は、5回の会合で出された意見を将来像として集約。「生徒の将来をより良いものへ」「地域の将来をより良いものへ」といった2つの視点で整理した。

 将来像の実現に向け、多部制・単位制の機能を補完する仕組みを備えた新たな定時制課程の設置や、地域と連携した学びの取り組み、中長期的な課題に対する検討を提案。中長期的な課題は少子化を踏まえ、私立を含めた圏域内の8高校が一丸となって取り組む―とした。

 多部制・単位制を巡り、現在ある高校を転換していくことは困難とし、協議会は既存の定時制を生かしながら機能を補完する方向性が妥当と判断した。

 多部制・単位制は、生徒が午前部、午後部、夜間部など希望する時間帯を選択して授業を受け、一定の単位数を満たせば卒業できる。

 旧第9通学区(7校)は、高校再編に伴い飯田工業高校と飯田長姫高校の統合新校「飯田OIDE長姫高校」が2013年に開校している。現状は立地に応じて「都市部存立普通校」が飯田と飯田風越、「都市部存立専門校」が飯田OIDE長姫と下伊那農業、「中山間存立校」が松川、阿智、阿南の3校。旧第9通学区の中学校の卒業者数が34年には19年の69・3%まで減少する見通し。

 旧第9通学区の中学卒業者の高校進学状況をみると、17年度は92・6%(1492人)が旧第9通学区内に進学した一方、7・4%(119人)が通学区外に進んでいる。

◎写真説明:エス・バードで開かれた住民説明会

  

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