高校の将来像を考える協議会が意見交換

学校・教育

[ 2019年 12月 12日 木曜日 15時26分 ]

 県教育委員会が進める県立高校第2期再編で、飯田下伊那地域(旧第9通学区)の首長や教育関係者らでつくる「南信州地域の高校の将来像を考える協議会」は12日開き、事務局側が示した意見・提案書の素案について意見を交わした。18日にエス・バード(飯田市座光寺)で開く住民説明会で素案の概要を示し、出された意見を踏まえて意見・提言書を作成。来年1月に県教委に提出する見通し。

 南信州広域連合が主体となって議論を進め、県教委に意見、提案する。

 素案は、5回の会合で出された意見を将来像として集約。「生徒の将来をより良いものへ」、「地域の将来をより良いものへ」といった2つの視点で整理した。

 将来像の実現に向け、多部制・単位制の機能を補完する仕組みを備えた新たな定時制課程の設置や▽地域と連携した学びの取り組み▽中長期的な課題に対する検討―の3項目を提案。中長期的な課題はリニア中央新幹線の開業に絡め、地域外からも生徒が集まるような高校の魅力化の推進を盛った。

 多部制・単位制では、現在ある高校を多部制・単位制に転換していくことは困難と指摘。既存の定時制を生かしながら多部制・単位制の機能を補完していく方向性が妥当と考え、飯田OIDE長姫高校の定時制を活用して多部制・単位制の要素を取り込んだ柔軟な学びのシステムを構築することが望ましいとした。

 多部制・単位制は、生徒が午前部、午後部、夜間部など希望する時間帯を選択して授業を受け、一定の単位数を満たせば卒業できる。

 旧第9通学区(7校)では、高校再編に伴い飯田工業高校と飯田長姫高校の統合新校「飯田OIDE長姫高校」が2013年に開校している。現状は立地に応じて「都市部存立普通校」が飯田と飯田風越、「都市部存立専門校」が飯田OIDE長姫と下伊那農業、「中山間存立校」が松川、阿智、阿南の3校。中学校の卒業者数が34年には17年の69・3%まで減少する見通し。

 旧第9通学区の中学卒業者の高校進学状況をみると、17年度は92・6%(1492人)が同学区内に進学した一方、7・4%(119人)が学区外に進んでいる。

 住民説明会は午後6時半から。

  

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