高校の将来像を考える協議会が意見書提出

学校・教育

[ 2020年 1月 21日 火曜日 15時23分 ]

 県教育委員会が進める県立高校第2期再編を巡り、飯田下伊那地域(旧第9通学区)の首長や教育関係者らでつくる「南信州地域の高校の将来像を考える協議会」は20日、意見提案書を原山隆一教育長に提出した。飯田OIDE長姫高校(飯田市)の定時制に多部制・単位制の機能を加えることなどを盛り、多様な生徒に対応する。

 協議会長の牧野光朗飯田市長らが県庁を訪れ、牧野会長が原山教育長に手渡した。

 現在、旧第9通学区に多部制・単位制高校はない。意見提案書では新たな高校の設置や転換は困難とし、既存の夜間定時制を生かしながら「多部制・単位制の機能を補完していく方向性が妥当」とした。

 多部制・単位制の導入によって生徒の選択肢が広がり、「現状のシステムではうまく高校に通えない生徒たちの門戸が広がる」と指摘。夜間定時制は通常4年間で卒業となるが、全日制と同様に3年間で卒業することが可能となるとみた。

 多部制・単位制は、生徒が午前部、午後部、夜間部など希望する時間帯を選択して授業を受け、一定の単位数を満たせば卒業できる。

 また意見提案書では、リニア中央新幹線の開業を機に地域外からも集まるような取り組みの必要性を指摘している他、普通科の在り方にも言及。将来の進路決定に直結するような独自性のあるカリキュラムや学校設定教科・科目を検討し、特色を生かした魅力ある学び場を提供することが望まれるとした。

 通信制課程の設置にも触れている。旧第9通学区は飯田女子高校に狭域通信制が設定されているのみで、公立高校の通信制課程は未設置とし、より柔軟な学びの場として通信制課程の拡充に向けた検討が必要とした。

 県教委の将来予測によると、旧第9通学区の中学校の卒業者数は2034年には19年の69・3%まで減少する見通し。

 協議会は旧12通学区ごとに設置。これまでに上伊那(旧第8通学区)、飯山(旧第1)、佐久(旧第6)の各地域が意見提案書を提出しており、飯田下伊那で4地域となった。

◎写真説明:意見提案書を手渡す牧野会長

  

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