高森町の高森南小学校で10日、恒例のお花見給食があった。晴天の下、全校児童約740人が会話を弾ませながら給食を楽しんだ。
お花見給食は、1962(昭和37)年から続く同校恒例の行事。枝先が地面にまで延びた桜の木の下にシートを広げ、低学年と高学年が一緒になるよう3グループに分かれた。それぞれ「いただきます」を合図に、頭上の桜を眺めながら特別メニューの五平餅などをほお張った。
校庭の周囲にぐるりと植えられたソメイヨシノは55本。「日本一の学校桜」として広く親しまれる。昭和のはじめに小学校の統合を記念して植えられたもので、樹齢80年を超える大木も多い。町登録文化財にも指定され、開花の時期には各地から訪れた花見客や写真愛好家らでにぎわう。
ことしの見頃は15日ごろまで。
11、12日はペットボトルキャンドル約500個で桜を照らし出す「キャンドルナイト」が開かれた。町の活性化を図る若者グループ「タカート」が主催。地元の小学生が作ったペットボトルを使い、桜を闇夜に浮かび上がらせた。