高森町の児童が巨大人形制作現場見学

学校・教育

[ 2019年 10月 3日 木曜日 16時40分 ]

 高森町立高森北、南小学校の5、6年生約300人は9月30日から今月3日までの3日間、出原の町アグリ交流センターを訪れ、東京五輪文化事業の巨大人形「モッコ」の制作現場を見学した。制作を指揮する人形劇作家の沢則行さん(57)=プラハ=から説明を受け、人形に触れて操作を体験した。

 東日本大震災からの東北の復興をテーマとした東京五輪文化プログラムであるモッコの事業や、震災後に福島県南相馬市の子どもたちを対象とした支援活動を行った町の取り組みを知り、東北とのつながりを感じてもらおうと町が実施。

 5、6年生のほか町内の小中学生に東北の人々へ向けたメッセージやイラストを寄せてもらい、人形がまとうマントの裏側に縫い付ける活動を予定しており、事前学習として見学会を企画した。

 2日には高森南小5年生約60人が訪れ、町職員からモッコの事業や町の被災地支援について説明を受けた後、沢さんの案内で制作中の人形を見学。

 町の竹500本を加工して鉄の骨組みに組み込んだ状態の腕のパーツや、頭部の骨組み、さまざまな生地が取り入れられた髪の毛の部分などを見て、実際に触れた。

 また100キロある右足部分の操作を体験。足をつり上げた状態で、ひざ部分に設置されたロープを引っ張って動かした。

 ロープをつかんで思い切り後ろに下がるとひざが持ち上がり、周囲から「すごい」と歓声や拍手が起こった。「私もやりたい」と次々手が挙がり、2人一緒につかんだり、1人で力いっぱい引っ張って足を操作していた。

 人形は来年3月完成予定。約10メートルの操り人形に仕上げ、5月から岩手や宮城、福島、山形を巡って地域の人々と触れ合い、7月に東京で公演する。

 沢さんは「震災で家族全員を亡くした子、一人だけ残った親がいる。そういう人たちへどうメッセージを送ったらいいのかは難しい」とし、「今後必ず、学校や職場で東北出身の仲間と出会う。将来の仲間にどう声を掛けるか想像してみて」と呼び掛けていた。

 町では今後、一般向け見学会を開催。今月19日から来年3月まで、定期的に作業場を公開する予定だ。問い合わせは町役場産業課(電話0265・35・9405)へ。

◎写真説明:高森南小学生が右足の操作を体験

  

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