飯田市立龍江保育園(牛山順子園長、69人)は5日、龍江公民館(木下俊亮館長)の協力での野菜づくりの一環でタマネギの収穫作業とサツマイモの苗植えを行った。昼食にはとったばかりのタマネギを味わい、地域の人と一緒に収穫の喜びをかみしめた。
公民館育成部の食育事業として6年ほど前から行われており、公民館育成部や地元協力者とともに同園近くの畑でジャガイモやサツマイモ、タマネギや大豆などを育てている。
今回は今年度初めての野菜づくり体験。今回収穫したタマネギは昨年10月末ごろに植えたもの。畑で公民館や地元のおじさんたちと顔合わせし、自己紹介した後はさっそくタマネギの収穫。
園児たちが引っ張るとぼそっという音とともに丸いタマネギが地面から抜けた。引き抜く時の感触が心地よいらしく、次々とタマネギを引っ張る子どもたち。両手に抱えきれないほどのタマネギを持って「こんなにとれたよ」と喜んだ。
収穫の後はサツマイモ畑に移動して苗植え。未満児から年長まで全員で土に触れて楽しんだ。ことしは保護者も保育士体験として参加。野菜づくりにあわせてその日の野菜に関係のある絵本の読み聞かせや、子どもたちと一緒に収穫などを行う。
昼食には、収穫したばかりのタマネギを地元の協力者と味わった。タマネギのあった場所は今後、大豆を植え、豆腐作りに挑戦する。野菜づくりの地元協力者の中心になっている男性は「子どもたちが畑でわいわいやっている姿を見るのが楽しみ。我々も元気をもらえる」と目を細める。
牛山園長は「ことしは収穫した野菜を子どもたちが考えたメニューでその日に食べる。なんでもおいしく食べられる子どもになってもらいたい」と話していた。