飯田市龍江小学校の3年生20人は3日、収穫した大豆の脱穀を体験した。地域住民が支援し、学校の玄関前で作業。「唐箕(とうみ)」や「足踏み脱穀機」など昔の農具を使って取り組んだ。
総合学習の時間を利用した活動で、昨年は2、3年生が合同で実施。国語で『姿をかえる大豆』を学んでいることもあり、今年は3年生が単独で挑戦した。
6月に学校近くの畑に種をまいて栽培。秋に収穫し、乾燥させて保管していた。
この日は、同地区の前澤隆志さんや鳴海和彦さんを中心に、地域の住民らが協力した。前澤さんは、大豆の種類によってできるきな粉の色が変わることも説明した。
2年目の体験に、児童たちは昨年の経験を思い出しながら作業。ブルーシートの上で板を踏み、大豆の束を慎重に脱穀機にかけた。
脱穀した大豆を少しずつまとめ、唐箕に投入。ハンドルを回して風を起こし、豆と枝葉に選り分けた。シートに散らばった分も丁寧にふるいにかけた。一連の工程を何度も繰り返し、にぎやかに収穫を喜び合った。
今後は大豆を使い、豆腐作りにも挑戦する予定という。
◎写真説明:足踏み脱穀機を体験する龍江小3年生