飯田市りんご並木のエコハウスで3日、龍江小学校6年生(菅沼昌博教諭、25人)による環境学習発表展が始まった。20日まで。
同校の6年生は、昨年から森林の再生体験学習として山林での間伐体験やペレット工場の見学などさまざまな環境学習活動を行っている。その一環として、秋にはエコハウスにも見学に訪れたことから、今回の展示が実現した。
森林、砂防ダム、地球温暖化、奈川渡ダム・松川ダムなど8つのテーマごとにグループをつくり、現地見学や観察、実験などを行った成果をまとめ展示している。「5つのアクション・自分たちのできること」をテーマに取り組んだ前沢瑠音さんら5人のグループは▽エコ照明▽水を大切に▽登下校は歩こう▽ごみの分別▽給食を残さず食べよう―と、自分たちで身近なところから実践する大切さを訴えている。
また、太陽光パネルで発電実験などを行った松尾泰典君らは「太陽光パネルは角度によって発電量が違うのでびっくりした。ふつうの空気よりCO2の方が熱をこめることがわかった」と報告。「日本のエネルギー自給率はたったの3%。この数字がいかに深刻な数字であるか理解できたので、自分でできることをやっていきたい」とまとめている。
エコハウスでは「次世代を担う子どもたちが、環境について学習した成果を多くの人たちに見ていただきたい。環境に対する意識を高めるとともに、早春のエコハウスの様子も見ていただくことで、当地におけるエコハウスの推進につなげていきたい」としている。