JAみなみ信州青年部の伊賀良支部と鼎支部は29日、管理している飯田市三日市場の「にこにこ農園」に地区内4保育園の年長園児110人を迎えてサツマイモの収穫を行った。両支部の食農教育事業の一環。園児たちは部員らの指導を受けながら、元気いっぱいに作業を満喫した。
地元保育園を対象に苗植えと収穫の体験を提供する伝統的な事業で19年目。ことしも育良、伊賀良、殿岡、中村の4保育園の園児が参加した。
8人の青年部員が、収穫しやすいようにと事前につるを切り、うねを軽く掘り起こすなど畑を整備して園児たちを迎えた。
園児は、他の園の子とペアになって互いの名前と顔を覚え、協力し合いながら作業。土を手でかきわけて次々とイモを掘り出した。
ことしは全体的に大きなイモが多く、子どもたちはおおはしゃぎ。互いに見せ合い、大きさを比べる姿も見られた。
伊賀良保育園の東城邦生園長は「小学校で一緒の仲間になる前に良い交流ができた。青年部の皆さんには、苗の植え付けから収穫、畑の管理までとてもお世話になり、大変ありがたい」と話していた。
同じ小学校に入学する4保育園は、入学時から仲良く勉強ができるようにと合同行事を重ねて交流を図っている。にこにこ農園でのサツマイモ栽培も春の苗植えと秋の収穫が定着している。
収穫したサツマイモは、保育園の行事や給食に使われる予定だという。