8年ぶりにカメラ発見

学校・教育

[ 2020年 11月 16日 月曜日 15時16分 ]

 2012年に旧飯田工業高校機械科3年の生徒8人が試みた「気球による成層圏からの撮影」で、行方不明になっていた機材が8年ぶりに発見され、15日、当時のメンバーが飯田OIDE長姫高校に集まり、データを取り出して映像を確認した。カメラにはきれいな地球の曲線が収められており、生徒たちは撮影の成功を喜び合った。

 生徒たちは飯田工の課題研究で、気象観測用の大きな風船にカメラを取り付けて成層圏まで飛ばし、上空3万メートルからの撮影に挑戦した。

 空港などを避けるため落下位置を北関東に設定。風向きを考えて放球場所を福井県永平寺町に決め、2012年11月18日に放った。カメラは横向きと下向きの2つを付け、スマートフォンも載せ、箱に連絡先を貼った。

 スマートフォンのGPS追跡アプリで位置を確認したが、高度が上がると通信圏外になった。バルーンが割れてパラシュートで落下し、高度が8600メートルになると位置を捉えたが、着地直前で再び通信圏外となり着地位置を特定できなかった。

 送信されてきたGPSデータから落下位置を絞り、約260キロを2時間32分で移動したことが分かった。生徒たちは落下位置を埼玉県の山林と予想し、現地まで赴いて機材を探したが発見できなかった。

 卒業し、打ち上げから8年の年月が過ぎて忘れかけていたが、今年11月7日、埼玉県の森林管理業者からプロジェクト担当の福澤智之教諭に「連絡先が書かれているものを見つけた」との電話が入り、機材を飯田OIDE長姫高校まで送ってくれた。発見された場所は同県比企郡の山中で、予定していた落下位置から約20キロ、生徒たちが捜索した場所からは約2キロ西だった。機材は木に引っかかっていた。

 15日はメンバーのうち5人が同校に集合し、箱から機材を取り出して、教室のスクリーンで映像を確認した。

 カメラは地上から離れ雲の上まで到達する様子を捉え、成層圏から見える地球の曲線が映し出されると元生徒たちから「すごいな」「きれいに撮れてる」と喜びの声が上がった。

 映像からは約3万2000メートル上空まで上がったこと、ちょうど諏訪湖の上空でバルーンが割れたことが分かり、富士山も写し、落下するまでの移動の全てを撮影していた。

 福澤教諭は毎年秋の空を見上げると気球を思い出していたといい、「電話が来た時は『まさか』と思った。カメラがさびて、メモリーカードも湿っていて不安だったが、映像を見た時は『やった』だった」と語った。

 メンバーの一人、飯田市毛賀の会社員宮内敬浩さん(26)は「8年もかかって発見されたことにびっくり。見つけてくれた人に感謝したい」とし、「思った以上にきれいに撮れていた。成層圏からの地球の姿は思い描いたとおりで、仲間と見れて良かった」と話した。

◎写真説明:送られてきた箱から8年ぶりに見つかった機材を取り出し喜ぶメンバー

  

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