旧飯田工業、飯田長姫両校の統合により、全日制6科、定時制2科を備える県内初の総合技術高校として2013年4月に開校した、県立飯田OIDE長姫高校(柴田修身校長)=飯田市鼎名古熊=は5日、初の卒業式を開いた。旧校、新校の学び舎で、学業に、部活動に、仲間作りにと、さまざまな経験を経て成長した卒業生299人(全日制268人、定時制31人)を晴れやかに送り出した。
吹奏楽部の演奏と保護者、在校生らの温かな拍手に迎えられ会場入りした卒業生。卒業証書授与では、一人一人名前が呼ばれると大きな声で返事。各クラスの代表者が卒業証書を受け取ると、クラス全員で声をそろえ保護者や恩師らに感謝の言葉を伝える場面もみられた。
式辞で柴田校長は「統合による転校という試練を乗り越え、国民としての素養、産業人としての知識を身に付け卒業を迎えた皆さんの、自信に満ちた表情を見ることができ頼もしく、心強く思う。3年間の経験一つ一つが成長の糧となり、財産となっている。今後は仕事に就く人、勉学に励む人、道はそれぞれだが、一人の人間としてその責任は重くなる。OIDE精神を心に納め頑張ってほしい」とエールを送った。