4月に全日制とともに旧飯田工業高校と旧飯田長姫高校が統合した飯田OIDE長姫高校の定時制は3、4の両日、初の文化祭「紅姫祭(こうきさい)」を学校グラウンドで開いた。3日夜には、長姫・灯下祭の伝統を引き継ぐ運動会を開き、学年別やクラス別競技で汗を流した。
2人の委員長を軸とする実行委員会が中心になって準備。名称は飯田工業から“工”、飯田長姫から“姫”の文字を取り、「両校の伝統を“糸”で結ぶ」との思いを込めて「紅姫祭」とした。
初日の運動会は1―4年生約150人が参加。電光照明の下、綱引きや玉いれ、100メートル走、障害物競走など多彩な競技を繰り広げた。
学年別に行った綱引きでは、第2戦を陣地替え前からスタート。号砲とともに一斉に走り出し、相手が綱にたどりつく前に引き込む学年もあった。「ヨイショッ」の掛け声を上げた4年生がチームワークの勝利で1位になった。
第1回となったため、実行委員会は2つの学校の伝統の融合に頭を悩ませた。
旧長姫の委員長は「名称決定からアンケートを取るなど、まとめることが大変だったが、みんなが協力してくれて第1回に相応しい文化祭になった」と安堵の表情。旧飯田工業の委員長は「違いが多く大変だったが、無事に開けて、成功だったのかなと実感している」と話していた。